料理であまった「野菜くず」は捨てないで活用しよう!再生野菜、堆肥づくりなど
家庭菜園で手間暇かけて育てた野菜でも、いざ料理する際には100%活用は難しいですよね。皮はしっかり剥きますし、根っこや葉っぱを切り落とすこともあります。
でも、ゴミになってしまいがちな野菜のくずには、再利用する道が色々とあるのです!
せっかく大切に育てた野菜ですので、そういった部分も最後まで無駄なく使いたいですよね。スーパーや産直売所で購入した野菜にも同じことが言えますので、この機会に野菜の無駄をとことん無くしてしまいましょう!
活用方法①~再生野菜にチャレンジしてみよう~
以前の記事で、出版社であるひさかたチャイルドの「しぜんにタッチ!」シリーズのうちの一作「やさいはいきている」という絵本を紹介しました。この絵本では、野菜の切れ端からの葉っぱの再生を写真で分かりやすく紹介しており、子供だけでなく大人も楽しめる1冊です。
この絵本でも紹介されている野菜の再生は「再生野菜」や「リボべジ(リボーンベジタブル)」などと呼ばれ、近年特にエコの面で注目が集まっている立派な収穫方法なのです。
基本的には、料理の際に残ったニンジンや大根の先端部分を底の浅い容器に入れて少量の水を足すだけでOK。
ただし、
- 与える水の量が多い
- 毎日の水替えを怠る
とすぐにヌメヌメして腐ってしまいます。こうなった場合には速やかに処分するしかないので、その点だけは注意しておきましょう。根菜以外にもネギや葉野菜(小松菜、水菜など)の根っこ部分、ハーブでも応用可能です。
活用方法②~野菜のくずで肥料を作ろう~
家庭菜園用の肥料を、あまった野菜くずで手作りすれば、節約&エコです!
昔はどの家庭でも、生ごみを裏庭や畑に穴を掘って埋めるということがありました。そこに米ぬかを加えることで発酵をうながされ、堆肥ができあがります。
昔のやり方を参考に、
- 畑に穴を掘る
- 野菜くずを入れる
- 米ぬかを入れる
- 土をかぶせる
だけでOK。大体2週間ほどで肥料が完成します。ただし上手に埋めないと猫やカラスが引っ張り出してしまう可能性があります。土で蓋をする際には念入りにしましょう。 ちなみに土壌の微生物が分解しやすいものとしては野菜くずの他にも果物の皮や茶殻などがあります。一般家庭での「生ごみ」は大体使えそうですね。
活用方法③~野菜くずでベジブロス作り♪~
ベジブロスってご存知ですか?これは「ベジタブル(野菜)」と「ブロス(だし)」を合わせた造語で、直訳すると野菜のだしです。
芯や先端、皮などの野菜くずと呼ばれる部分ですが、本来はその野菜の要ともなる大切な部分。栄養が凝縮されて蓄積される場所なのです!「ここを捨ててしまうのは勿体ない」ということで、野菜くずを利用しただしで料理を作ってみるのはいかがでしょう?
食卓的にも一品料理が増えるので、大助かりですね。
作り方は簡単で、
- 鍋に約1リットルの水を入れる
- 1に野菜くずを加える(量はお好みで)
- 火をつけて沸騰したら弱火にし、30分くらい煮込む
以上です!
ここにコンソメや鶏ガラスープを加えてスープを作るのも良し、煮物の出汁にするのも良しで、バリエーションは豊富です。
野菜のだしというとなんだか薄いイメージがわきますがそんなことはなく、料理の良いアクセントとなってくれますよ。しかも栄養豊富なので、かなりおすすめです!
まとめ
いかがだったでしょうか?野菜くずは毎日の生活で必ず出てしまう生ごみですが、捨てずに再利用することが可能です。
再生野菜として再収穫すれば同じ野菜を2回以上楽しむことができますし、肥料にすれば家庭菜園で使いまわすことが出来て便利ですよね。「そもそもゴミを出したくない!」という場合にはベジブロスとして料理にしてしまえば、野菜の栄養を無駄なく摂取することができます。
自分のやりたい方法で、野菜くずを再生させてあげましょう!
<ライター紹介>
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。