野菜好きになる絵本『ジャックと豆の木』~家でも大きなお豆を育ててみよう♪~

様々な出版社から絵本や漫画が出版されている「ジャックと豆の木」。数年前はこれを原作とした映画まで公開され、一層有名なお話になりましたね。一晩で大きく成長した豆の木を登って雲の上の世界に行くシーンはファンタジーで、幼いころに憧れた大人も多いのではないでしょうか?

ところで、あのお話に出てくるお豆は何のお豆かご存知ですか?

今回は絵本についてはもちろん、モデルになったお豆もご紹介いたします!

 

ジャックと豆の木(イギリス童話・作者:筒井敬介)

我が家の「ジャックと豆の木」は、筒井敬介さんが描いたイギリス童話に一番近いタイプの絵本です。こちらはチャイルド本社という出版社から発行されていまして、世界の昔話名作選シリーズの1作。

元々が童話なので福音館書店などの様々な出版社から様々な作者さんが描いていることでも有名なお話で、絵本によってお話が大きく変わったりしています

お話の冒頭でジャックが庭に豆の木を蒔いて、その豆が一晩で天まで伸びて驚きます。その豆の木を登っていくと雲の上の世界に到着し、そこに住んでいる巨人が持っている宝物をあの手この手で手に入れていく・・・というのが大まかなストーリーですが、絵本によっては巨人じゃなくて鬼だったり、宝物の数と種類が大きく異なったりするのです

最近のアニメ風な絵本だとジャックが爽やかイケメンになっていることもあり・・・まあ、本当に様々なので、お好みの「ジャックと豆の木」を選んでいただくのが一番です

時間がある方は筒井さんのものだけでなく何冊か読んでみると、その違い探すだけで結構楽しめますよ!

 

絵本に出てくる豆は何の豆?

話の展開は絵本により違えども、「豆の木を登る」というのは共通していますのでタイトルから逸れることはありません。でも絵本の中では「〇〇の豆」と明記していないので、「枝豆なの?サヤエンドウなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

これには2つのお豆が名乗りを上げていますのでご紹介します

 

オーストラリアビーンズ

ジャックと豆の木に出てくるのはこのお豆!というのが一番有名な説ですが、別名グリーンジャックとも呼ばれているので信ぴょう性がありますね。見た目がシュッと細いのですが「ビーンズ」という名の通り、豆が育ちます。

ただし、北東オーストラリア原産の高木のため、残念ながら日本では豆を育てるのは難しい様子。唯一、幼木であれば観葉植物として育てられるようです。通販やホームセンターで手に入ります。

 

なた豆

平たくて細長いサヤの見た目が鉈(ナタ)に似ていることからこの名前がついたそうです。鉈が刃物の一種なので別名「刀豆(とうず)」ともいうのですが、海外では「ジャック・ビーン」とも呼ばれているのです。さらに生育が非常に旺盛でどんどん育つことから、「ジャックと豆の木」のモデルのお豆だとも言われています。

日本人はこちらの方がオーストラリアビーンズに比べてだいぶ馴染みがあるのではないでしょうか?種も手に入りやすいので、既に育てた経験有りという方もいるのではないかと思います。

商品として種だけではなく、お茶やハミガキ粉などもあり、名前を聞き慣れているかもしれません。

 

なた豆の育て方

なた豆にも数種類ありますので、育てやすそうな種を選びましょう。あまり売っていないですが、苗があれば購入するのもおすすめです。

温かい気候を好むので、春の終わり~初夏にかけて種まきすると育ちやすいですよ。その際に堆肥を混ぜると良いとされています。

水はたっぷりと毎日与えましょう。特に夏は地面が乾きやすいので、朝と夕方にたっぷり水やりするのが理想的です。

水を吸ってぐんぐん成長するので毎日見るのが楽しみになります。つるは雲の上まで・・・というのは難しいですが、余裕を持ったスペースでたっぷりの水を与え続けることで45メートル伸びることもあります。サヤは10㎝くらいになったら収穫どきです♪

 

まとめ

ジャックと豆の木は絵本の中でもかなりメジャーなので、自宅に無くても子供が保育園や幼稚園で読んでくることがあると思います。その流れで「うちでも育てたい!」となったらなた豆を選んであげると一番イメージに近いのではないでしょうか?

もちろん好みで枝豆やサヤエンドウでも似た形のお豆を収穫できますので、絵本と見比べながら栽培するのも楽しめますよ!

 

<ライター紹介>

suzumushi23

絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。

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