野菜づくり初心者さんでもつくりやすい野菜と3つの栽培方法について

野菜づくり初心者さんにとって、成功しやすい野菜から始めたいと思うのは自然なことかと思います。もちろん難しい野菜に挑戦して、失敗経験を重ねることで達成感を得る方もいるとは思いますが・・・。

 

まずはやっぱり「収穫」という成功体験を味わいたいところ!

 

そこで野菜づくり初心者の方でもつくりやすい野菜と、成功しやすい3つの栽培方法をご紹介します。挑戦してみたい野菜、挑戦してみたい方法でまずはやってみましょう。

 

初心者向けの野菜とは

このサイトでは、ズボラさんや初心者さんに向けて様々な野菜を紹介しています。

 

実際にどの野菜を育ててみても、栽培が極端に難しすぎることもありませんが、世話を怠ればどんな野菜でも育てるのが難しく感じるのはごく当たり前だと感じました。

 

そこで今回初心者向けとして紹介する野菜は、「栽培期間が短くて、手をかけなくてもある程度育つ」ものをピックアップ。野菜づくり初心者さんの参考になれば幸いです。

 

ジャガイモ

種イモを植え付ければ、3ヶ月ほどで種イモの10倍以上の収穫が得られます

 

ズボラさんの野菜づくり体験談の中には、芽が生えてしまったジャガイモをプランターの土へ入れただけで収穫できたという話も聞きます。そのぐらい手間をかけることなく、たっぷり収穫を楽しめる野菜だということです!

 

  1. 園芸店などで購入した種イモの芽が2〜4つになるよう切り分ける
  2. 切り口を下に向け、7cmほどの深さに植える
  3. 10cmほど芽が伸びてきたら、最も元気な枝を残して、他の枝を抜く
  4. 成長を促進させるために肥料を与える
  5. 花が咲いた後も肥料を与えると良い

 

芽が出てしまったジャガイモでも生えることを考えると、ず〜っと栽培を続けることのできる野菜と言えますから、ジャガイモ栽培が上手になったら「ジャガイモは買う者じゃなくて育てるもの」になるかもしれませんね笑。

 

レタス

引用元::photoAC

スーパーなどで売られている玉型のレタスではなく、リーフレタスがつくりやすいです。苗から始めれば、最短1ヶ月で収穫を始めることができます

 

  1. 種を4〜5粒、わずかにくぼませた土の上にまく
  2. 種が軽く隠れるように土をかぶせ水を与える
  3. 芽が出て、本葉1枚の時に1回目の間引きを行なう
  4. 本葉が4〜5枚になったら2回目の間引き
  5. 内側の葉が内側にまき始めているかな?と思ったら収穫どき

 

2回目の間引きの時点で、収穫のような感覚を味わえると思います。外側の葉や弱っている葉を収穫することで、内側からどんどん新しい葉が生えてくるので、長い間収穫を楽しむことができますよ。

 

小松菜

引用元:photoAC

種をまいて、芽が出て、黙々と成長してくれる葉野菜が「小松菜」です。種まき→間引き→収穫というシンプルなプロセスで出来上がるお野菜なので、つくりやすいですよ。

 

  1. 20cmほどの間隔で土にすじをつくり、種をまく
  2. 芽が出たら、1回目の間引きを行なう。3〜4cm間隔で1本の小松菜となるように間引く
  3. 株元に土を寄せる
  4. 2回目の間引きは5〜6cmに1本になるように行なう
  5. 株元に土を寄せる
  6. 20〜25cmの株になったら収穫

 

株元をはさみで切り取るようにして収穫します。

 

ほうれん草

引用元:photoAC

栄養豊富なほうれん草もつくりやすい野菜としてご紹介します。種をまいて1ヶ月〜1ヶ月半で収穫できてしまうのも魅力ですね。

 

  1. 1cmほどの深さのくぼみに種をまく
  2. 芽が出たら、発育の悪いものを間引き、株間が5cm以上になるよう整える
  3. 葉が5枚くらいになったら肥料を与え、成長を促進する
  4. 収穫する際は株ごと抜くか、使う分だけ葉を取る

 

葉を取る収穫方法なら、新しい葉が生えてきて長く楽しむことができるので、1〜2人暮らしの人は葉を収穫するのがオススメです。病害虫被害には遭いにくいのですが、鳥に大人気の野菜でもあるので笑、ネットをかぶせて鳥対策をしたほうがいいかもしれません。

 

オクラ

引用元:photoAC

気温が高くなるとどんどん成長するお野菜です。夏場は毎日のように収穫を楽しめるので、野菜づくり初心者さんにも楽しんでもらえるのではないでしょうか。

 

  1. 苗から育てる場合には、深めのプランターを用意
  2. 水はけを良くするため、プランターには土を入れる前に鉢底石を必ず入れる
  3. 株間は25〜40cmほど開けて植え付け
  4. 30cmほどの丈になったら支柱を立て、誘引する
  5. 可愛らしい花が咲いたら、実がなるので早めに収穫

 

オクラは実になってから成長が早く、大きくなると筋張ってしまいあまり美味しくありません。実がなったら柔らかいうちに収穫しましょう。

 

つくりやすい3つの方法とは

野菜づくりに挑戦する時、つくりやすい育て方で始めたいところ。そこで3つの方法をご紹介します。

 

はじめに紹介する水耕栽培は、先に紹介した野菜の中で育てられないものもありますが、野菜づくり導入編としてはオススメできる方法です。

 

水耕栽培

土ではなく、肥料を溶かした水を使って野菜を栽培する方法です。ベランダや畑といった野菜づくりができるスペースがなくても、簡単に野菜づくりを始めることができます。

 

水耕栽培は注目されている栽培方法であり、水耕栽培キットの中にはLED照明がついたものもあります。これは太陽光も必要としないので、日の当たらない室内でも野菜づくりを楽しむことができます。

 

 

先に紹介したつくりやすい野菜であるジャガイモなど、根菜類は水耕栽培で育てることはできません

ベランダ菜園

プランターや鉢植えを用意して育てる方法です。庭や広いスペースがなくても土を触って育ててみたい人にオススメ

 

畑に植えるよりも収穫量は少なくなりますし、どんなに手間ひまかけてもスーパーで売っているような立派な野菜にはならないことも多々ありますが、「つくった野菜を収穫して食べる」という体験をするには十分楽しめるでしょう!

 

水耕栽培とベランダ菜園、両方やるのも全然アリですよ笑。

 

畑を借りる

広いスペースを使って野菜づくりに挑戦したいという人には、畑を借りるという方法もオススメです。最近では民間や自治体が貸してくれる市民農園だけでなく、農業初心者向けのサポート付き畑もあります。

 

市民農園の魅力は、何と言っても安さ。月数千円程度でベランダ菜園よりもずっと広い区画で野菜づくりを楽しめます。

 

サポート付きの畑になると月額料金は高くなりますが、農業機具のレンタルや農業アドバイス、講習会といった初心者に嬉しいサービスもついてきます

 

可能であれば、借りる前に実際に畑の様子を見に行ってから選びましょう。

 



まずは始めてみよう

つくりやすい野菜と3つの方法についてご紹介しました。ただ、つくりやすいか否かの基準は人それぞれ違うと考えています。そのため実際に経験してみない限り、自分にとってつくりやすい野菜かどうかは分かりません。

 

もちろん、かなりズボラな私が育ててみて「うん、大丈夫!」と思えた野菜ばかり紹介しているので、そう簡単には失敗しないと思うのですが・・・それも正直分かりません笑。

 

まずは始めてみることが大切です!野菜づくりを楽しんでくださいね。

 

参考文献

1,Honda Hello!野菜 おすすめ野菜広場

2,大橋明子,2010,『おどろきいっぱい野菜畑』,光文社

 

<ライター紹介>

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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。

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