野菜を育てるならまずはコレから!おすすめ野菜10選と収穫のコツ

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陽気の良い日が続いたら、それは野菜をつくりはじめるのに絶好の機会。野菜づくり初心者さんにもオススメの定番お野菜を10種類をご紹介します。どのお野菜もつくりやすく、育てがいのあるものばかりです!つくりたい野菜に迷ったら、この10種類のお野菜から始めてみませんか?

 

おすすめ野菜10選

今回ご紹介するお野菜は10種類。季節によっておすすめできる野菜が変わってくるので、今回は春から夏にかけて収穫できる野菜5種と、秋から冬にかけて収穫できる野菜5種をまとめました。

春夏野菜は、カンカンと照らす太陽光をたっぷり浴びているため、色鮮やかで見た目にも美味しそうな野菜ばかり。秋冬野菜は、病害虫の被害が少ないので育てやすく、野菜づくりが初めてな人にもおすすめ。土の中で栄養を蓄えた根野菜がとっても美味しいですよ。

もちろん自分の食べてみたい、育ててみたいお野菜から始めるのもオススメです。何からつくろうかな、と思った時、参考にしていただければ幸いです。

 

トマト

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みずみずしい熟した果実がとても美味しいトマトは、野菜づくりの定番です。

すくすくと成長するので初心者さんにも育てやすいですが、もちろん難しさもあります。しっかり手入れしないと美味しく太った実ができない難しさはありますが、野菜を育てる大変さを学べる良い教材となるでしょう

種をまいて、本葉が2枚ほど生えたところで植え付けを行ないます。ちょっとぐらい茎がひょろひょろと伸びてしまっても、伸びた茎の下部を土に植えてしまえば、そこから根を出し体を支えます。

美味しい果実を収穫したいなら、入念な観察とこまめなお世話が必須。弱ってしまって、葉っぱが黄色くなっていないかを観察し、こまめに肥料を足したり、わきから生えてきた芽を取り除くことで、じっくりじっくり育てましょう。

美味しい果実づくりに多少のコツは必要ですが、実がなった時の喜びはダントツなのではないでしょうか。

 

ピーマン

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実がなっていく様子を観察するのが楽しいピーマン。花が咲いた後、中くらいの大きさの種類なら15〜20日後ほどで食べごろの実がなります。

トマト同様、というか夏野菜はパワフルに育ってくれる野菜が多いので、植え付けを行なったら60〜70cmほどの支柱を立て、ピーマンがまっすぐ成長できるように誘引します。株元から10cmくらいのところをひもで結んで、支柱のほうへ案内しましょう。

株が弱ってしまわないように、ピーマンがなったら出来るだけ早く収穫するのがポイントです。

 

オクラ

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春夏野菜の中でも、気温の高さに応じて力強く育ってくれるのがオクラです。暑さを好む野菜なので、夏には毎日のように収穫を楽しむことができるでしょう。加えて病害虫の被害も少ない特徴があるので、ネバネバ野菜嫌いでない限りは挑戦したい野菜です。

苗を植えたら、畝(苗を植えるために土を盛り上げたところ)に植えてあげましょう。あまり根つきがよくないという難点がありますが、土を株元に寄せるようにしてかぶせ、押さえるようにして株を安定させればしっかり立ちます。

毎日のように収穫できるオクラですが、毎日安定的に収穫したいのであれば、株が弱ってしまわないように肥料をこまめに追加することも重要ですよ。

 

キュウリ

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た〜っぷりの水やりが必要になるため、人によっては「手間がかかって嫌!」という人もいるかもしれませんが、水のやりすぎで植物を腐らせた苦い経験のある人には、逆に扱いやすい野菜と言えます笑。

夏の代表的な野菜ではありますが、強い日差しと風がニガテなお野菜なので、半日陰で風がビシバシと当たらずに住む場所さえ確保できれば、あとは念入りに水やりを行なうだけ!

水やりの結果がダイレクトに味に現れます。「美味しいキュウリを味わいたいなら手を抜けない!」と自発的に考えさせられるところが魅力と言えます笑。

 

ナス

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予想以上に収穫できる楽しいお野菜、それがナスです。夏に採れるナスのスピードは半端ではありません。他の春夏野菜同様、美味しく大きな実にするためには芽かきや剪定をこまめに行なう必要がありますが、手間ひまをかけた分だけボリューミーなナスが出来上がります。

美味しく丸々と太ったナスを収穫するためには、水と肥料を充実させるのがポイントです。水と肥料をたっぷりと欲しがるお野菜ですが、野菜づくりが初めてな人は、野菜が求めている様子をまじまじと観察することができますから、一度は挑戦してほしいですね。

秋にかけてゆっくりと育つ秋ナスは、夏に収穫できるナスとは少し違った味わいが楽しめるので、季節ごとの味の違いを堪能してください。

 

ネギ

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秋冬野菜の定番であり、野菜づくりが初めての人が失敗しにくい野菜の代表格です。ほぼ1年中収穫することができるうえ、切り落としたところから次々に新しい芽が生えてくるので、長く楽しめます。

魅力的だと感じるのはとにかく育てやすさ。ホームセンターなどでネギの苗を購入しても育ちますが、スーパーで売られている根つきのネギを土に植えても生えるのですから(もちろん根のついている側を植えてください)。

春先にはネギ坊主を咲かせますが、ネギ坊主を株元から切り落とせば再生しますから、安定して収穫できる強い味方として、常にベランダ菜園や畑に君臨させておきたいですね笑。

 

レタス

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スーパーで売られているような球状のレタスは育てたことがありませんが、葉っぱを必要な分だけ収穫するレタスなら、非常に育てやすく、かつ活用し甲斐があります。

わさわさと生えるレタスは外側の葉から切り取っていけば、新しい葉が内側からどんどん生えてくるので長い間収穫を楽しむことができます。そのうえ間引き菜ですら収穫の一部のような量採れるので、収穫の楽しみを体験するなら迷わずレタスをおすすめします。

ただ繁殖時期に入ったレタスは、葉も硬くなり、味も苦味が増すので、放置しすぎないほうがいいかもしれません笑。

 

カブ

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柔らかく、葉まで美味しい株は秋冬野菜の定番です。土の中で丸々太ったカブを収穫するためには、こまめに間引きを行い、玉が大きくなるように世話する必要がありますが、間引きの効果を感じやすい根野菜とも言えます。

カブの場合、間引いた芽も非常に美味しく食べられるので、幅広い楽しみ方が可能です。種を取るためにトウが立った(花を咲かす準備が整った)カブも、また違った味わいを楽しめるので、成長過程の食べ比べも楽しんでみてくださいね

 

コマツナ

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先に紹介したカブ同様、間引きで回収した葉がすでに美味しいのが魅力的です。

他の野菜に比べると育て方が地味に感じるかもしれません。というのも種をまいた後、2回の間引き、土寄せを行い、草丈が20〜25cmになるまで肥料で成長を促進するというシンプルな作業工程なので。収穫する際は、株の根元をハサミで切り取ります。

成長過程の観察は、他の野菜に比べると地味に感じるかもしれませんが、アクも少なく、秋冬の寒い季節にピッタリな野菜なので、ぜひつくって食べていただきたい。ホウレンソウと並ぶ栄養価の高い野菜です。ビタミンやミネラルを豊富に含んだコマツナで、ぜひ風邪対策を

 

エンドウ

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春夏野菜のイメージがあったのですが、エンドウは冬を越すことができる野菜です。収穫までに時間はかかりますが、その分育ったお豆の収穫が楽しみになること受け合いです。

エンドウを育てる際に気をつけなければならないのは、鳥の存在。冬を越すまでに、エンドウ豆を狙って鳥達がやってくる可能性が非常に高いので、防鳥用のネットや柵は必須となります。

成長が進み花が咲いたら収穫が近い合図です。肥料を与えてサヤと実の成長を促進させましょう。

 

収穫を成功させるためのコツ

野菜づくりは成長過程を観察することももちろん楽しいのですが、やはり一番やりがいを感じるのは収穫の時なのではないでしょうか。そこで収穫を成功させるためのコツについてご紹介します。

 

間引きは思い切りよく

はじめて野菜づくりに挑戦した時、野菜をたっぷり収穫したい欲が出てしまい、あまり間引きをせず”量”を期待してしまったことがあります。

結果は大失敗。芽や葉が混み合って生育を妨げてしまったこともあれば、たくさんの実はなったけれど1つ1つがそんなに美味しくないなんてこともありました。

野菜のより良い成長のために間引きは必要不可欠です。弱っているものや変に伸びているもの、違和感を感じる芽は思い切りよく間引きを行いましょう。

 

日当りに注意

野菜には日当りが良い場所が大好きなものと、日当りがニガテなものとあります。野菜の特徴を考えずに配置してしまうと、一気に生育が悪くなるので、事前に日当りを好むか否かを知っておく必要があります

また注意しなければならないのが、日当りが良い場所を好む野菜だけど、発芽する時には光がニガテ・・・といった野菜もあるので、一度育てたい野菜の種の特徴、生育時の特徴に目を通しておきたいところです。

市販の種を購入した時には、袋の裏面に記載されている情報に必ず目を通しましょう

 

水はけに要注意

水をあまり好まない野菜もいますが、いずれにせよ水の与え過ぎは根を腐らしてしまう原因なので注意が必要です。水はけの良い土やプランターの場合には鉢底石をしっかり敷いて水はけを良くする工夫が必要です。

水はけの良い場所を好む野菜のために、畝を高く設計するのもおすすめです。畝の高さで水はけを調整する方法も便利なので、同じ場所で特徴の違う野菜を育てることになったら、畝の工夫もしてみてください。

 

楽しい野菜づくりを!

先にも紹介しましたが、紹介した10種類の野菜は定番のお野菜です。自分で育ててみたい野菜があるのであれば、そこから始めても全く問題ありません。ただ収穫のコツはどんな野菜にも言えることだと思うので、意識して育てると収穫が成功しやすくなりますよ。

収穫を目標に、野菜づくりに取り組む人も多いと思いますが、野菜づくりを楽しむことを忘れないでくださいね。ぜひ楽しい野菜づくりを!

 

参考文献

  1. Honda Hello! 野菜〜おいしい野菜はすこやかな土からつくられる〜
  2. 安藤康夫,2014,『プランターで有機栽培2: 種類別 野菜がよろこぶ育て方』,農文協

 

 

<ライター紹介>

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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。

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