「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―セロリ
自分で野菜を作る時におすすめの品種は、セロリです。
セロリは、近年、日本の食卓に取り入れられるようになってきた外来野菜です。また、セロリの栽培は、初夏に種を蒔いて晩秋頃から収穫をすることができます。
苗の準備
セロリは、種を蒔いてから苗に育つまで、約2か月かかります。
種蒔きに必要な主な材料や道具は、
- 小粒の赤玉土
- 種まき用の育苗箱
- 乾燥を防ぐ新聞紙
- 育苗ポット
です。
種蒔き
- 種蒔きの最適時期は5月中旬頃から6月上旬頃
- 小粒の赤玉土が敷かれた育苗箱を用意する
- 蒔き溝を3~5㎝位の間隔で作り、種を蒔く
- その上に”薄く“土を被せて、水をたっぷり与える
- 種蒔きが終わったら乾燥を防ぐために育苗箱の上に新聞紙を被せる
- 陽当たりの良い場所に置く
土が乾燥しないように注意しながら水やりをして、管理します。
育苗ポットへの植え替えは以下の通り。
- 種蒔きから10日から2週間位で発芽する
- 本葉が3枚位生えてきたら、生育の良い苗を選ぶ
- 選んだ苗を3号位の育苗ポットに植え替える
- 植え替えた育苗ポットは、陽あたりの良い場所に置く
乾燥に注意をしながら水やりをして管理します。本葉が8本位になったら、畑やプランターに植え付けをします。
苗の育て方のポイント
セロリは、種を蒔いて苗に育つまでの育苗期間が長いので、育苗箱を使って苗を育て、大きくなってから畑やプランターなどに植えた方が、苗の生育が良いです。
また、セロリは乾燥を嫌うので、土の状態に注意しながら水やりをして管理することが、育て方のポイントです。
苗の植付け方
育苗ポットで育てたセロリの苗は、家庭菜園の畑に地植えしたりやプランターに植えたりして育てます。
家庭菜園や畑
- 苗を植え付ける2週間位前に苦土石灰を蒔く
- 畑の土を深さ30センチ位耕す
- 1週間位したら堆肥と化成肥料を畑の土に混ぜる
- 畝を作り、苗の株間を30㎝位空けて、植え付ける。
プランター
プランターの大きさが60㎝の場合は、2~3株位の苗を植え付けることができます。
プランターの中に野菜の培養土を入れて苗を植え付けます。
自分で培養土を作る場合は、
の割合で混ぜ、石灰を10g位加えます。
- プランターの縁から3センチ位まで培養土を入れる
- 表面を平らにしたら、植穴を移植ごてを使って掘る
- 苗を育苗ポットから出す
- 根先を少しほぐして、植え付ける
植付け後の管理
植付け後の主な管理は、
- わき芽や枯れた葉の摘み取り
- 水やり
- 肥料
です。
セロリは、茎が上向きに伸びて、株元が大きくなってきたら、わき芽、枯れた葉や黄色に変色した葉などは、取り除き、株元の風通しが良い状態にします。
こまめに枯れた葉や変色した葉を摘み取らないと、病気の原因になります。
水やりは、土の表面が乾燥する前に与えます。
肥料は、植付け後、1週間位してから収穫までの間、行います。化成肥料は、3週間位に1回、液肥は1週間に1回位の割合で与えます。セロリは、肥料を与えると生育が良くなります。
注意すべき害虫
セロリを育てる上で注意が必要な害虫は、アブラムシです。
日頃から株元を良く注意しながら観察する必要がありますが、もし、アブラムシを見つけた場合は、絡めたセロテープなどを使って、出来るだけ早く取り除きます。また、防虫ネットで予防したり、自然の成分で作られた殺虫剤を使ったりして駆除します。
参考記事
家庭菜園の虫除けに!簡単手作り虫除けスプレーの効能&つくりかた
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収穫
セロリは、草丈が30㎝から40㎝位になる10月から11月頃が、収穫適期です。
また、セロリは気温が10度以下になると、茎葉が固くなったり花が咲いたりしてしまうので、気温や収穫時期の遅れには、注意が必要です。
セロリは、ビタミンやミネラルが豊富に含んでいる外来野菜ですが、初心者でも育てやすいので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。