「自分で野菜を作る時におすすめの品種」-ジャガイモ
自分で野菜を作る時におすすめの品種は、ジャガイモです。
ジャガイモは、南アメリカのアンデス地方が原産で、3月頃に種イモを植え付けると、6月中旬頃から収穫をすることができます。
目次
植付け前の準備
ジャガイモを植え付ける前には、種イモを購入したり、植え付けるために畑を耕したりすること必要です。
種イモの準備
種イモは、ホームセンターや園芸店などで “農林水産省指定検査機関の検査に合格した種イモ”を購入します。
育てやすい品種は
- 男爵
- キタアカリ
- メ―クイーン
- インカのめざめ
などです。どの品種も育て方は殆ど同じなので、自分の好みや料理の使用目的等によって、品種を選びます。
種イモの芽が十分に出ていない場合は、植え付けをする前に「芽出し」(浴光芽育)をします。
「芽出し」をするために朝から夕方まで、陽当たりの良い場所に種イモを並べ、夕方になったら家の中に入れて保存します。この作業を1週間から10日位行うと、硬くてしっかりした芽が出てきます。
畑の準備
ジャガイモは、種イモを植え付ける2~3週間前に畑に堆肥を蒔いて耕します。
その後、約1週間位後に深さ15センチ位の溝を掘って腐葉土と野菜の肥料を入れ、土を8センチ位被せておきます。
ジャガイモの植付け
植付け時期
種イモの植付け時期は、春と初秋です。
春の植付け時期は、地域によっても異なりますが、関東では一般的に2月下旬頃から3月のお彼岸の終わり頃までです。
初秋の植付け時期は、8月中旬から9月の中旬頃まで可能ですが、残暑が厳しく種イモが腐りやすいので栽培が難しいです。
そのため初心者は、春の植付けがおすすめです。
植付け方
植付けをする際、種イモは、基本的に1片が約40グラムになるように芽を残して縦に切ります。また、切った種イモは、切り口の防腐を防ぐため、市販されている「草木灰 」を切り口に付け、陽当たりの良い場所に半日位置いて切り口を乾燥させます。
事前に畑に作った溝に“切った種イモ”の切り口を下にして、25~30センチ位の間隔を空けて植え付けて、上から土を7㎝位被せます。
植付け後の管理
植付け後の主な管理作業は、
- 芽かき
- 追肥
- 病虫害対策
の3つです。
「芽かき」作業
芽が5㎝位伸び出したら、生育の良い硬い芽を2~3本位残し、残りは全て切り取ります。その際、種イモを抜いてしまったりしないようにしっかり押さえ、土の下の方で出来るだけ芽を切ることがポイントです。
この「芽かき」作業をすると、イモが大きく成長しやすいです。
2回の追肥
1回目の追肥は、「芽かき」作業が終わった後、株元に追肥をして、軽く土を株元に寄せます。
2回目の追肥は、ジャガイモの草丈が30㎝ぐらい伸びたら2回目の追肥をします。この時、ジャガイモが土から出ていたら土を被せます。
病害虫対策
芽が伸び出してくると害虫が発生しやすくなるので、見つけたら捕殺したり、天然成分で作られた殺虫剤などを株元や葉の裏などに散布したりして、駆除します。
注意が必要な病気は、葉が黒くなる「疫病」とイモの皮の部分にかさぶたのような斑点ができる「そうか病」です。
花の摘取
ジャガイモの花は、栄養成分を取ってしまうので、花が咲いたら摘み取ります。
ジャガイモの収穫
ジャガイモの葉の色が黄色になってきたら、収穫の合図です。一般的に春に植えたジャガイモは、6月中旬頃から収穫できます。
収穫は、お天気の良い日に行い、風通しの良い日陰の場所にジャガイモを広げて、土が落ちるくらい乾燥させてから、保存します。
ジャガイモは初心者でも育てやすいので、人気がありますが、家庭料理の中でも使用頻度が多いので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。