「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―パプリカ
自分で野菜を作る時におすすめの品種は、パプリカです。
パプリカは、家庭菜園をカラフルにしてくれる果菜野菜で唐辛子の仲間ですが、辛味が無く、完熟すると甘みがあり、肉厚の果菜野菜です。
パプリカの収穫までの栽培スケジュールは
- 2月中旬:種蒔き
- 5月上旬:植え付け
- 7月初め頃〜10月頃:収穫
となっています。
色がカラフルな果菜野菜
パプリカは、色がカラフルな果菜野菜ですが、どんな野菜なのでしょうか?また、産地はどこでしょうか?
どんな野菜?
パプリカの実は、最初、緑色をしていますが、次第にオレンジ色や赤色に変わり、甘みがあるので、生でも食べることができる果菜野菜です。
パプリカは、豊富な書物繊維、ビタミンC、βカロテンなどが豊富に含まれているだけでなく色がカラフルなので、加えるだけで、お料理が色鮮やかになります。唐辛子の仲間ですが、辛味がなく、甘味があるので、生で使ったり、炒めたり、煮たりして、お料理に使うことができます。
産地はどこ?
パプリカの生産はヨーロッパが中心です。特にオランダ、ハンガリー、スペインなどではパプリカの生産が盛んに行われていますが、近年では、韓国とニュージーランド、日本では宮城県、熊本県、茨城県でも生産されています。
今日の市場に出回っている8割近くは海外から輸入されたものです。
苗の作り方
パプリカの種は、2月にセルトレイに蒔き、本葉が2枚位になったら育苗ポットに移植して苗を育てます。
しかし、パプリカは育苗期間が長く、初心者が管理をすることは難しため、市販の苗で育てた方が簡単です。
植付け
畑の準備
苗の植付け2週間位前に畑に充分な堆肥と元肥(野菜の肥料など)を入れて、耕します。
植付けをするために高さが30㎝位の畝を立て、水はけの良い状態にします。
植え付け
植付けの適時は、本葉が15枚位で一番花が咲き始めた頃です。
パプリカは特に高温の環境を好むので、お天気の良い日の午前中に植付けをすると、根の活着も良く、植付け後の生育も良いです。苗の根や株が崩れないよう、丁寧に育苗ポットから取り出しましょう。
植付けのポイントは、
- 株間は50㎝位開ける
- 浅めに植え付ける
です。植付け後は、十分に水やりをします。
パプリカは、植え付けをする際に仮支柱を同時に立てると、風などによって茎が折れたりすることを防ぐことができます。
コンパニオンプランツ
パプリカのコンパニオンプランツ※は、落花生です。
落花生の根に付いている菌が土壌を肥沃にして、栄養分を吸収しやすくしてくれます。
※コンパニオンプランツとは
”近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる2種以上の植物の組み合わせ、またはそれらの植物のこと”を指します。
植付け後の管理
パプリカの一番花は、摘み取ります。一番花を摘み取らないと、株が大きくならないので、生育も悪くなってしまいます。また一番花の下から伸び出しているわき芽は全て摘み取ります。
一番花のすぐ下から伸びている2本の則枝は伸ばし、主枝を含めて3本仕立てにします。
追肥は、植え付けて1カ月が過ぎたら始めます。頻度は2週間に一度の割合で追肥をします。
乾燥した天候が続くと、変形した果実がなったり、果実が割れて腐ったりするので、水やりはこまめに行いましょう。
収穫
パプリカは、緑色の果実がなってから赤やオレンジ色になって完熟し、収穫できるまでは、約一月かかります。パプリカの果実は重く、枝が折れやすいため、ハサミを使って収穫をします。その際、伸びたわき芽は摘み取ります。
パプリカは、上手に育てると、一本でも50位の果実が期待することができます。また、パプリカは、食卓を明るくカラフルにしてくれる果菜野菜なので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。