「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―タマネギ
自分で野菜を作る時におすすめの品種は、タマネギです。
タマネギは、ビタミンB1, B2やミネラルが豊富に含まれているので、栄養価高く、一年中、食卓のお料理に使われている根菜野菜です。また、このタマネギは、新芽が再び伸びて、再度収穫をすることができる“リサイクル根菜野菜”でもあるのです。
タマネギは、晩夏頃に苗作りをして秋に植え付けをすると、初夏に収穫することができます。
苗の準備
家庭菜園の畑を使って苗床を作り、種を蒔いて苗を育てます。
苗床は種蒔きをする2週間位前に苦土石灰と肥料を畑に蒔いて、耕します。
- 苗床に、深さが8㎝位の溝をつくる
- タマネギの種を5㎜間隔で、すじ蒔きする
- 上から薄く土を被せる
- 水かけをする
タマネギの種は、乾燥してしまうと発芽しないので、苗床の上に新聞紙などを被せておきます。発芽した後は、被せてある新聞紙を取ります。
タマネギの草丈が7~8㎝位になったら、混んでいる部分の苗を間引きます。さらに草丈が10㎝以上になったら、1.5㎝の間隔になるように発芽した苗を間引いて、化成肥料を追肥します。
植付けの仕方
育った苗を植え付けする2~3週間以上前に畑に苦土石灰を施して耕します。その後、1週間位したら、堆肥と化成肥料(野菜肥料など)を施しで再度畑を良く耕し、畝を作ります。
植付けに適している苗は、草丈が25㎝位で根元が小指より少し細い苗です。その苗を15㎝位の株間で植え付けます。
苗は、あまり深く植付けるのではなく、多少白い部分が見えるくらいに植付けることがポイントです。
植付け後の管理と注意すべき病害虫
タマネギの苗は植え付けてから3週間位する3月上旬頃に、2回の追肥を行います。この追肥をする頃、地域によっては、霜柱ができて苗が土から浮き上がっている場合もあるので、根元を押さえながら追肥をします。
秋に種を蒔いて育てるタマネギは、種蒔き直後の数か月間は、
に注意が必要です。
また5月頃から収穫頃までは、
- アブラムシの害虫
- 黒斑病
- ベト病※
などの発生に注意が必要です。これらの病害虫を発見したら、早急に予防や除去することがポイントです。
※ベト病は、発生した部分が黄色くなってくびれができて、最後には枯れてしまいます。
また、未成熟の堆肥を使うとタネバエの害虫が発生しやすいです。
収穫と保管
収穫は、育てているタマネギの茎の8割位が倒れ始めたら、良い天気の日に収穫をします。
収穫をしたタマネギは、雨が当たらなく風通しが良い場所に一つずつ並べて、4~5日位乾燥させます。
保管方法は、2つあります。
①タマネギの茎を切り落とす方法
- タマネギの茎を包丁で切り落とす
- 切り口を良く乾燥させる
- 通気性の良い箱や網袋などにいれる
- 風通しの良い場所に下げる、または置いて保管
②枯れた葉を活用する方法
- 枯れた葉を利用して数株を一緒に束ねる
- 雨が当たらない、かつ風通しの良い場所に吊るす
タマネギは収穫後、上手に保管をすると、一年中、食べることができます。
再収穫できるリサイクル野菜
タマネギは、使い切らないうちに新芽や根が出ても、再び畑やプランターなどに植付けると収穫をすることができる“リサイクル根菜野菜”です。そのため自分で育てたタマネギが沢山収穫できて、全てを使い切ることが出来なくても、再度、植え付けて食材に活用することができます。
タマネギは、種を蒔いて収穫をするまでの期間が長いですが、晩秋に苗の植付けをすると、防寒対策も必要なく育てることができます。
また、タマネギは、収穫した後、上手に保管をすると、いつでも食材として使うことができるので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。