「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―「レタス」
レタスは使用頻度が多い野菜の一つです。露地栽培※でも作りやすいので、初心者におすすめの品種です。※作物を屋外の畑で栽培すること
目次
露地栽培で作りやすい野菜
レタスは露地栽培で育てやすい野菜です。また冷涼な気候を好むため、種まきは春と秋になります。品種等によっても異なりますが、レタスは種を蒔いてから約2カ月半位で収穫できます。
一般的に“レタス”と呼ばれている品種は、結球している玉レタスです。サラダ菜などは半結球性の品種で、リーフレタスは結球しない品種です。
グリーンフィールド 野菜有機種子 リーフ レタス <ロロビオンダ/緑> [小袋] A047
またレタスは、サラダなど生食野菜のイメージがありますが、味噌汁やスープ、炒め物にしても美味しく食べられます。
今回ご紹介する野菜の育て方は「結球レタス」がメインです。
3つの種まき方法
レタスは種を畑に直まきするのではなく、
- 芽出し蒔き
- 箱蒔き
- ポット蒔き
の3つの種まき方法があります。苗を育ててから畑に植付けると育てやすいです。
芽出し蒔き
- レタスの種をガーゼなどの布に包む
- 包んだ種は、水の中に一昼夜浸す
- 浸した種を重ならないようにトレイの上に広げる
- 冷蔵庫に2~3日入れ催芽(さいが)させる
※催芽とは、休眠状態の種の発育を開始させることです。
発芽した種は、箱や育苗ポットに蒔き、育てます。
箱蒔き
- 用土の入った種蒔き箱を用意する
- 箱の中に浅い溝をつくる
- 溝に沿ってすじ蒔きする
- 上から薄く土をかける
ポット蒔き
- 育苗ポットの真中に浅い凹みをつける
- 凹みの中に、5粒位種をまく
- 箱蒔きと同じように薄く土をかける
種蒔き後は、種や覆土が流れないように注意をしながら水かけをします。
種蒔き後の管理
レタスの種を蒔いた箱やポットは、風通しの良い、雨水が直接かからない場所で管理します。
間引き
<箱蒔きの苗>
本葉が1枚位伸びたら、他の葉に触れないくらいの間隔で間引きをします。本葉が2枚になったら育苗ポットに移植して育てます。
<育苗ポット中の苗>
本葉が2~3枚位になったら、生育が良く茎が太いものを1本残して他は間引きます。本葉が6枚位になったら定植苗として、畑に植付けます。
畑に植える準備
育苗ポットで育てた苗を植える畑は、
- 通気性、排気性、保湿性が良い
- 有機質が多く含まれている
土壌が理想です。
苗を定植する2週間位前に、苦土石灰を畑に散布して耕します。1週間位前には、元肥と堆肥を施して、再度土を耕します。
苗を定植する畝は、
- 畝幅:90㎝前後
- 株間:30㎝位
でつくり、浅く苗を植え付けます。秋蒔きのレタスは、株がしっかりと活着するまで、寒冷紗などを被せておくと、寒風対策にもなります。
追肥
1回目の追肥は、定植してから2週間後に株と株の間に施します。
2回目は、葉が巻き始めたら同じように施しましょう。
追肥作業をする際は、レタスの葉を傷つけないよう注意してください。葉が傷つくと、病原菌が入りやすくなります。
病害虫に注意!
レタスが一番かかりやすい病害は「ベト病」です。葉に淡褐色の斑点が出て、葉の裏にカビが発生する病気です。
発生したら殺菌剤を配布しますが、結球した後の薬剤散布は避けます。
虫害では、
- ヨドウムシ
- アブラムシ
が発生しやすいので、発見したら早期に駆除しましょう。被害が少なく済みます。また、レタスの葉は、
- カタツムリ
- ナメクジ
などに食われやすいので、見つけ次第駆除します。
収穫遅れに注意!
レタスの収穫適期は、結球が始まってから約1カ月位が目安です。
収穫適期は触ることでも分かります。結球の上を軽く手で押し、硬さを感じられたら収穫適期です。結球の上を片方の手で軽く押しながら、包丁で芯を切り収穫をします。
収穫時期が遅れたレタスは味が悪いので、収穫が遅れないうちにレタスを収穫して美味しさを味合うことが、大事です。
レタスは、種蒔きをしてから約2か月位で収穫をすることができ、サラダなどの生食には欠かすことができない野菜なので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。