「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―「エンドウ」
エンドウは、栄養も豊富で家庭菜園でも育てやすい緑黄色野菜です。
原産地は、中央アジアから中東、そして地中海沿岸一帯です。日本で本格的に栽培が始まったのは、明治時代に入ってからです。
目次
3つの品種があるエンドウ
エンドウの品種には3つの品種があります。
- サヤエンドウ
→さや全体を食べる - スナックエンドウ
→さやと実を食べる - グリーンピース
→実だけを食べる
またエンドウには、花の色が
- 紅花種
- 白花種
の2種、
- ツルあり種
- ツルなし種
の2種あります。ツルあり種のタイプは、比較的収穫期間が長く、収穫量も多いです。
エンドウの育て方
土づくり
エンドウは、酸性土壌の土を好みません。種蒔きをする2週間位前に、畑に苦土石灰を散布し、よく耕しておきましょう。
また、エンドウは連作も嫌います。4~5年間位エンドウの栽培が行われていな場所に種をまきましょう。
種蒔きをする1週間位前には、堆肥と元肥の両方を施して耕し、種蒔き用の畝を作ります。
種まき
エンドウの種まき時期は、10月下旬頃から11月中旬頃までです。エンドウの生育適温は、15~20度位で、比較的冷涼な気候環境を好む野菜です。そのため秋に種を蒔いて春に収穫する方が、育てやすいです。
9月頃に種蒔きをすると、冬が訪れる前に成長し、寒害や凍害の影響を受けやすいです。
種をまく際は「すじまき」で、
- 畝の幅 :60~70㎝位
- 畝の高さ:20㎝位
- 株間 :30㎝位
の場所に、1か所に5粒ぐらいをまきます(2すじ蒔きの場合は、畝の幅は180㎝位にしましょう)。種をまくとき、ビールの空き瓶などの底を使い、深さが3㎝位の種蒔き穴をつくります。
まき終えたら土を2㎝位かけ、その上に水やりをします。
エンドウは、種蒔きをしてから1週間から10日前後で発芽します。ただし、野鳥に新芽を食べられてしまうことがあるので、注意が必要です。
(↑)覆うのも手かもしれません!
エンドウの栽培管理
間引き
エンドウの本葉が3枚位になったら、混み合っている部分や生育の悪い苗を間引いて、3本仕立てにします。
冬の防寒対策
冬の時期は不織布で畝を覆い、株元に干し草やわらを敷くと、霜や寒風の被害を防ぐことができます。
ツルの誘引
また2月頃になると、ツルありエンドウのツルが伸び始めます。支柱を立て、その上からネットを被せたり紐を張ったりして、ツルを誘引しましょう。
追肥
春まきと秋まきでは、追肥の時期が異なります。
秋蒔きでは、
- 種を蒔いてから1カ月後の3月中旬
- 開花前の4月中旬
に化成肥料を株元に施して、土寄せをします。
春蒔きでは、
- 開花後
- 収穫最盛期
など、収穫終了まで1ヶ月ごとに追肥を繰り返します。
病虫害対策
エンドウに発生しやすい主な病虫害は
- 立枯病
- うどんこ病
- アブラムシ
- ハモグリバエ
が挙げられます。
立枯病は水はけが悪いと発生しやすいです。生育初期に発生しやすいので注意しましょう。うどんこ病は風通しが悪いと発生します。事前に発生要因を理解し、予防に努めましょう。
収穫適期
どの品種も開花してから1ヶ月前後が収穫適期ですが、収穫が遅れると固くなってしまうので注意してください。
さやエンドウ
さや全体が伸び終えて、実が膨らみ始めたら収穫時期です。
収穫の目安は、花が開花してから約2週間位後です。
スナックエンドウ
実が膨らんでさやが緑色になったら収穫適期です。
グリーンピース
開花後1ヶ月前後が収穫適期の目安です。この時期になるとさやの表面に小じわが生じてくるので、わかりやすいです。
色々な料理別に彩を添えてくれるエンドウは、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。